ソーマの創業者、故 小村幸一が本格的に化粧品づくりに取り組み始めたのは戦後間もない頃。当時、化粧品が女性たちの必需品となるにつれ、多くの粗悪品も出回るようになっていました。
「これではいけない!化粧品は常に安全でなければならない。自然の原料だけで化粧品がつくれないものか」。この熱い想いを胸に、安全性への配慮など程遠かった時代に、幸一はいち早く「安心して使える化粧品」の開発に着手しました。
さまざまな原料を試し、防腐剤を使わない化粧品は好評で評判になりました。ところがカビが生じ、全品回収の事態に…。再び試行錯誤を繰り返し、研究に没頭する幸一。
ある日、「自然のものは自然のままにゆだねてみよう」との想いから、一定の条件のもとに静置するという自然の製法を試します。6カ月が過ぎ、やがて1年も過ぎようという頃、ようやく奇跡の兆しが現れました。液が三層に分離し始めていたのです。
神様からの贈り物をみつけた瞬間でした。
三層に分離し始めた液体は、自然の摂理に従って生きていました。膨大な時間を必要としましたが、溶液は日一日と透明感を増していき、そしてついに琥珀色に輝く“神秘の一滴”が完成。
安心・安全な自然の原料を使い、長い歳月と幸一の情熱がつくりあげた溶液は、お肌に素晴らしい“自然の恵み”をもたらしました。これこそ、自然の力から生まれた、自然の力を宿したソーマ原液の第一号。お肌に限りなくやさしい本物の自然化粧品が誕生したのです。
マイスターとは、原液を見守り続ける専門家です。
特定の専門分野で創造性に富んだ
高度な「知識・技術・技能」を持つ者の称号です。
熟成原液は3年・5年・8年の長い年月を自然とともに過ごします。原料や製法も自然だからこそ、マイスターの存在が必要不可欠なのです。
最初に仕込みを行ってから、商品として出荷されるまで、長年の経験や勘に基づいて貯蔵タンク内の原液の熟成過程を定期的に確認します。
また、衛生管理にも細心の注意を払います。防腐剤などを配合していない製品づくりには、不純物や細菌をよせつけないクリーンな環境が求められるからです。
なお、マイスターの経験や勘による管理に加えて、pHや粘度等を確認する物性試験、色やにおいを確認する官能試験、微生物汚染がないことを確認する微生物試験などを行い、品質保証に万全を期しています。